「JUST KEEP BUYING」読了

「JUST KEEP BUYING」という本を読んだ。色んな所で取り上げられてたので、本屋で流し読みしてインデックス投資の本ねと思って舐めていて、購入はせずに図書館の予約の順番待ちしてたら、非常にいい本だった。全部アメリカのデータ分析だけど。以下備忘。

貯蓄力アップ編

・貯蓄は割合を決めるのではなく、自分ができる範囲をする。

・節約で貯金を増やす方法は現実的ではない。

・可能な範囲で生活コストを下げたらあとは稼ぐことに集中する。

・幸福なお金の使い方は5つ(体験、たまに自分の贅沢、時間、前払い、人のために使う)

・モチベーションが高まるのは、自主的であり、向上する技能があり、大きな目標につながるもの。

・借金を検討すべきタイミングは、借入コストを上回るリターンが生み出せる時だけ。

・賃貸ではなく家をもつ場合が有意義になる必須3条件は、10年以上そこに住むこと、安定的な収入があること、裕福なこと。

・目標金額を3年で作りたいなら貯蓄が早く、3年以上かけれるなら債権投資がいい。

・年間支出の25倍がFIREの資産額目安。毎年資産の4%を生活費に充てても一生なくなる可能性は限りなく低い。

投資力アップ編

・投資はしなければならない。老後のため、インフレ対策、人的資本を金融資本に変換するため。

・インフレはその国に住むものが払う税金のようなもの。インフレの唯一の対抗措置は投資資産を増やすこと。

・人的資本は時間と共に減っていく。その対抗措置も投資資産を増やすこと。

・投資資産は多様なものを買い続けるべき。一つだけなら株一択。安価で分散可能なインデックスを長期で持つ。

・インデックスはメンテナンスが不要。暴落はファンダメンタル(各種指標)ではなくセンチメント(市場心理)。

・2位は債権。分散資産。株と逆相関。安定しており流動的。個別よりインデックスやETFがおすすめ。リスクを抑えたいなら買い。

・「株はよく食べるため、債権はよく眠るために買え」

・3位は不動産。株や債券より収益が高いことがあるが、手間がかかる。物件の全リスクを引受。個別株と似てる。

・不動産を所有したいが、管理が嫌な場合はREIT。配当性向が高いが、ボラティリティも高い。

・4位は農地。金融市場との相関が低く、値下がり余地が少ない。インフレヘッジになる。流動性が低い。REITで。

・その他、経営者(労力えぐい)、権利収入(ネットで買える)、金・仮想通貨・芸術品・ワイン(非収益資産・分散)

・個別株は買うな。アクティブファンドの1割の人間しか勝てない。成功し続ける企業はない。無くなってもいい金で趣味でやるならOK。

・ほとんどの市場は、ほとんどの期間、上昇している。今すぐ全額投資。リスクヘッジは別の商品やREITで。

・「物事を始めるのに最高な日は昨日。次にいいのが今日」

・手元に余剰金があるなら底値を待つより、即一括投資の方がパフォーマンスはいい。暴落が来るのは非常に稀だし、複利を重ねる方が強い。

・できるだけ早く、頻繁に投資すべき。全くリスクを取らないことが最大のリスクになってしまう。

・老後などで長期の暴落などの不運を避ける方法は、十分な債券投資、資産の取り崩し額を減らす、パートタイム。

・市場から退場している期間で偶然の急騰を取り逃すリスク。下落回避型はバイアンドホールドに常に勝てない。

・株価が最大15%超下落する年には債券に投資し、それ以外は株式に投資すると資産を最大化できる。

・100年に数回は50%以上の暴落局面がある。大規模なクラッシュの後にリターンは最大になる。買え。

・「過去を無視すれば片目を失い、過去に生きれば両目を失う」byニーチェ

・「人は、大量かつ明確な歴史的なデータよりも、恐怖に突き動かされて投資をしている」byジェレミーシーゲル

・売るタイミングは3つだけ。リバランス、集中投資(や損失)状態からの脱却。自分の経済的なニーズを満たすため

・リバランスはばらつきを抑える効果がある。買い増すことでのリバランスが一番おすすめ。

・早く買って、ゆっくり売る。

・投資の目的は、自分が生きたい人生を送るため。誰かと比較してもしょうがない。十分な暮らしを確実に得られればいい。(人によく見られたいという見栄はクソ)

・総資産63万円あれば世界の上位半分の裕福さ、1400万円で上位10%。自分がいかに恵まれているか。

・ほとんどの人は幸福度が20代後半から下がり、50歳で底を打ち、その後好転する。

・(現実より)期待の方が大きいと人は不幸を感じる。嬉しい驚きがなくなる。

・お金より時間の方が大事。ウォーレンバフェットと人生を入れ替わりたい人はいない。時間は唯一取り戻せない。

以上。個別投資をここまで牽制されるとなかなか考えさせられる。でも今までどおり、資産の半分アメリカ指数、半分は日本株の優待高配当の軸かなと。

また、「タピオカ屋はどこへ行ったか」も読んだ。あまり真新しい気づきはなく、ほぼ復習だった。

・社会(や流行)の変化のニーズを満たすのがビジネス。

・より個人の好みに深くさせるように。

・衣食住の欲求は満たされるので、遊休知美にお金が使われるから。

・ランチェスターは改めて基本(ニッチ特化戦略)

・固定費をいかに低くするか。オペレーションはできるだけシンプルに。人件費はなるだけ少なく。

・AIとSNSで見込み顧客に広告を効率的に刺せる。

・貴重な体験は高くても売れる。

・至れり尽くせりのサービスから割り切って離れれば、低価格を実現できることも。

・スマホゲームのビジネスモデルは、無料でユーザーを集めた広告費、頭抜ける欲望に訴える課金で儲けて、即時改善のアップデートでユーザーを繋ぎ止める強み。

・フロービジネスは脆い。ストックビジネスの仕組み構築を。

・忠誠心が高く無料で宣伝してくれるアンバサダー(大使)を増やす戦略が大事。

・複数回前払いでもらうことで収益を見通しやすく、経営が安定する。

・個人家計とは別で、事業の会計ではお金の入りは早く、出はできるだけ遅くが基本。

 BtoCならはWinWinなのでは。BtoBは太く安定するのが魅力だが。

・店舗は安い郊外でもいいが、事務所は首都圏に。人と情報と機会が溢れている。

・フランチャイズはノウハウとアイディアをもらえて、開業も早い。

感想

・流行りを利用する儲け方はあまり好きではないな。

・消費者心理を利用するのもめんどくさい。真摯じゃない気がする。

・流行りに乗ったり心理をつく(インフルエンスマーケティング)は、自分の守備範囲にはならないな。やりたくない。

・というか税理士の本だから開業の税金テクニックがもっとあると思った。反省。

以上。

平日に四季報が発売したので土日に銘柄チェックしていたけど、日本株50銘柄にもなっていたから流石に終わらず。年末年始も引き続き研究しよう。個別株楽しいから良き。

コメント

タイトルとURLをコピーしました