ちょっと自分のレベルが追いついてないけど、機関投資家の思考過程がわかって非常に良かった本。以下備忘。
「わが投資術」
・現役の頃は3日で四季報をぜんぶ読んでた。
・投資のアイディアとは株価に盛り込まれていないアイディア。それを探さなければならないが、大型株で何が盛り込まれているかを調べるのは不可能。小型株ならわかる。
・常識を疑うことが第一歩。教科書でさえも頻繁に書き変わる。100%の正しいものはこの世になく、99.99%正しいくらいの認識でいること。
・全ての情報にはバイアスがかかっており、ヘッジファンドはこれを食い物にしている。みんなが信じており市場に盛り込まれているものは大きなリスク。
・ポジショントークのバイアスを補正して情報を取得する。情報に金をかけるべきではない。節約して少しでも株を買え。四季報のベーシックプランでOK。あとは投資スタイルで追加。
・情報のおすすめは英語のCNBC。無理なら日経CNBC。雑誌は、「FACTA」。他、日経ビジネス、ダイヤモンド、選択。売買がバラバラな「投資クラブ」のような非伝統的情報源(アクセスする人が少ない情報源)が最も有効。
・投資家はマクロで勝つのは非常に困難だが、ミクロでは勝てるチャンスが多い。大型株で儲けることができるのは、暴落のような「市場の一瞬の隙」をつくことだけ。割安小型株は隙だらけ。
・アナリストのフォローが多い大企業銘柄は、アナリストに出し抜かれる確率が高くなり、儲けられる可能性が低い。
・時間は有限。割高な株は一切情報を見ない。グロース市場もほとんど割高な小型株。大型株も含めて漫然と勉強していれば、エネルギーが分散して相場に勝てない。
・PBRは役に立たない。固定資産を簿価で買い取る所なんてない。実際に解散するところはないし、解散には膨大なお金が必要。赤字で固定資産を減損するだけでPBRは跳ね上がる。評価指標として意味ない。
・ネットキャッシュ比率を見るべき。ネットキャッシュ=流動資産+投資有価証券*0.7(税金と手数料等)ー負債。ネットキャッシュ比率=ネットキャッシュ/時価総額。増配や自己株式取得の原資も現金。
・ネットキャッシュPER=PER(株価/一株当期利益)*(1ーネットキャッシュ比率)が10倍以下は総じて割安。10年金利が3%まで上がってもまだ十分割安。
・成長株が小型割安株の中に紛れている。これに投資することが日本株で1番やりやすく大きく儲けやすい投資。手間とエネルギーがいるが。
・見極めのポイントは、人気のない業界に眠ってることが多い、経営者に強烈な成長マインドがあるかどうかが9割。「正のフィードバック(拡大が更なう強みとなるビジネスモデル)」が働く業界であること。
・成長を見てから買うのではなく、予想して買うべき。間違っても大した額ではないし、急騰を逃すリスクが大きい。3〜5年はもつ。3割上がってもまだまだ割安であることが多いのでPER見てホールド。最低2倍。
・投資に才能など必要なく、失敗からどれだけのことを学べるかどうか。他人の失敗から学ぶのが理想ではあるが。
・暴落時の買いに備えて、ある程度の現金は常に確保しておくべき。
・割安株1000社の中に成長株が50社あり、急騰している株は買わない。
・逆張りをするなら、最初損をするのは当たり前、だけど2、3割上がっただけで売るな。
・小型株は1社を詳細に見ないといけない。オーナー社長のガッツが9割。中期経営計画書が具体的でないならやる気なし。
・テーマ株は情報の速さが命。テーマ株の金融商品が発売される頃が天井。
・未公開株は買ってはいけない。詐欺が多すぎる。株で少し成功したのがバレるとほぼ確実に詐欺師が寄ってくる。信頼できる友人の知り合いが1番危ない。上場の際の主幹事証券の審査がない分、デューデリができないならやめとけ。そもそもまともなベンチャーはすでに出資させてくれとファンドが集まっている。詐欺でないとしてもクズ。立派な肩書きの元証券マンがCFOになっている死に体の非上場ベンチャーは腐るほどある。
・個人投資家の空売りは必要ない。リスクが大きすぎるし、そもそも割安小型株の場合はやる必要がない。下がったら更に買えばいいだけ。
・2035年までに超暴落が起きる予想。戦術核兵器の利用、大地震、感染症、温暖化に伴う大災害など。だけど、投資はし続けること。暴落した時は全力で買い増す。
・日本のGDP成長率はこれからよくて0%。人口は半永久的に減る。インフレ率は0〜2%に収まる。短期金利は1%まで、長期金利は2%まで。為替は120円まで戻る。上場企業の収益成長率も0〜2%。増配自社株買いが続く。新NISAで個人投資家激増。株式市場にマイナスな政策が取りづらくなる。
・日本の金利がそこまで上がらないのであれば、日本円で運用するなら日本株で運用するのが有利?内需の縮小で経営統合が進む。利益率が向上して、自社株買い増配が増える。日本株は日本人の中核的な資産になる。日本株が買いたくても買えない時代になっていく。株価が上がり続ける。
(感想)
・日本一の高額納税者が、情報は四季報のみでOK。しかもプレミアムプランは高すぎるのでスタンダードのみと言っているのが面白い。
・PBRが低い企業の改善を期待して結構重視していたが、意味ない指標とのことで、考えを改める必要があると思った。
・小型株を得意とする証券会社(いちよし証券?次にSBI証券?)のレポートを読む。
・自分に1番合っている金持ちの道は株式投資家かもしれない。捻くれてて、いつどこでも自由にできて、それに繋がる経験があり、とても興味がある。真剣に向き合う価値が存分にあるのではないか。
・アクティビストについてくのもありかも。
・成功している人はよくもまぁそんなに銘柄の売買判断を鮮明に覚えていて多くの反省しているものだとわかった。
・ベイジアン的発想や個々の過去の売買判断についてはまた読み返そう。
・増配自己株買いできるためのネットキャッシュは判断材料に入れよう。
・確かにグロース市場はIPOが目的の経営層やベンチャーファンドが多いので、IPO後に魅力がない株になることが多いのかもしれない。なんか金利も上がるし、ベンチャー界隈は微妙だな。投資家は儲けるためにしか金出さんし。
・時間は有限。投資でもスタイルを決めて、何にどれだけの時間を費やすか。報われやすいものの中から好きなスタイルを選定しよう。
・これから日本株が日本人の中核的な資産になるにあたって、やはり選考されるのは高配当や優待ではなかろうか。スタイルキープではあるが、小型株もやってみるか。小型株の9割だという経営者のガッツを個人でどう測るかが課題だけど。
あとは、この2週間のその他の活動記録
レンタの株主優待で読んでる「正直不動産」が面白い。超勉強になるが、いざ自分が関わるとすると大変そうだなと。やっぱ株の方が好きだけど、不動産は避けては通れないかな。
最近、暖かくなって元気になり、水耕栽培の気持ちが復活したから、去年の種全部発芽するか試してみた。大葉と苺は全滅、トマト、ルッコラ、バジルは5割という感じ。少し弱っているような気もした。100均のスポンジに埋めてある程度まで育てて元気なやつをペットボトルで育てるつもり。
メルカリ祭とのことで、使わなくなったApple Pencilと業界地図と四季報500の古いやつを出品。四季報オンライン入ったら最新版みれるし。鮮度が命な経済誌でも意外にもすぐに売れる。タイトルに分析用と入れたからか、勉強になった。ただ利益が低いからまたやるなら他の本の出品ついでで。メルカードが毎月8日に8%オフはでかいからしばらく生活に絡める。
明日から2週間、国内外の出張ラッシュ。勉強より休み優先で。まずは明日の朝7時の飛行機から。早朝勤務はタダ働きだし謎の長い拘束時間も腑に落ちないんだよな。自由の代償の安定給与。恐らく最後の海外出張だし残りのサラリーマン頑張れ。
次回は待ちに待った四季報発売日。楽しみ。
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